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ローカルさんに聞いてみた!Vol.10 小倉さん②海外遠征編

2024.12.20

鳥羽を中心に、近隣エリアのローカルサイクリストさんにオススメルート、スポット、食事処などを教えてもらうコーナー、記念すべき第10弾!

2024年8月にオーストラリアで開催された「ワールドトライアスロンマルチスポーツ選手権」に出場した伊勢市お菓子屋さん・小倉久弥さんに、遠征のお話を伺いました。


※小倉さんの「自転車との出会い編」はこちらから!

小倉さんと愛車@ひまわり畑

世界選へのスロット(出場枠)

この記事、枡田さんから送付していただいていて、拝見していたんです!

中国新聞:https://www.chunichi.co.jp/article/947107
伊勢新聞:https://www.isenp.co.jp/2024/08/21/115200/

早速ですが、トライアスロン世界大会、「ワールドトライアスロンマルチスポーツ選手権」は、どんな風に出場が決まったのでしょうか?

トライアスロンの世界大会には”スロット(出場枠)”というのがあるんです。
JTU 日本トライアスロン連盟が指定しているレースで優勝
・年間の総合ランキング5位以内(ポイント制)
・年齢毎のエイジ枠:私は55-59歳です
 等
JTU の出場資格説明詳細はこちらから 

実は、私、ポイントのことを知らなかったんです。
ポイント獲得ためにレースを選んで参加していたわけではなかったので…。

そうだったんですか!!

たまたま大量に放置していたメールの整理をしていた時、JTUからの「出場資格がある」という知らせに気づいたんです。

それはすごい…見落としていたら…もったいなかったですね。

はい。直ぐにケーケー山本自転車店・山本さんに相談したんです。
海外遠征も初めてでしたので、さてどうしよう…と。

山本さんはレース転戦も豊富な方なので、その点は安心ですね。
直ぐに参加を決めたのですか?

メールを見てから2週間くらい自問自答しました。
でも、迷ったというと語弊があります行きたい気持ちしかなかったです!

チケットがあり、行ける(サポート)環境もあって…、動いていないとダメ…という小倉さんのお話を聞いている限り、行かないわけないですね!笑

ポイントを数えながら計画的にレース出場したとしても、なかなか出場権利を得るのは難しいと聞きますし。

そこから準備をしたのですが、海外も久々で、一番大変だったのはVISA取得でした。3時間くらい、iPadと旅行代理店に電話をしながら、なんとか手続きをしたんですが、これができたらレースの7割が成功ですね!笑

さすが、体と自転車は普段から整っていますもんね!

いざ、レース参戦!

実際にレースを走ってみての日本との違いだったり、感じたことってどんなことでしょう?

一番は「直線が長すぎ!」ですね。
日本と違って、5~6kmも延々と直線が続くもんで…飽きます。笑
あと、向かい風も強くてなかなか進まない。
海外の選手は女性でも結構強いんですよね!グイグイ行くんです。
気持ち的にしんどくなりました。
(楽しいはずの追い風…がなんちゃら…よくわからんかった)


スイムに関していうと、泳ぐには特に問題はないんですが…丘の上から見ると綺麗な海ですが、海中は日本の方が断然綺麗だなあと思いましたね。笑

わー。その直線コース…想像したくないです…!
ちなみに、僕の想像なんですが…海外のレースの方が血の気が多そうだなって思うんですが、その辺りってどうですか…?

そこはイメージと違って、とてもアットホームでしたよ!
今回私の中で”おっちょこちょい(ひょうきんもの)には国境がない”って、名言が生まれたんです。

え?どういうことですか…!?
その名言、詳しく教えてください!

ランで周回コースを走っている時に「Hey JAPAN!! Let’s go…!!」と声援をもらうんですね。
そこでバレーボールの「ニッポン!チャチャチャ!」の感じで「ニッポン!」と返しギャラリーから「チャチャチャ!」のアンサーをしてもらって。
10秒程度ですが「ニッポン!チャチャチャ!」コールでその場が沸いんです。

すごい、そんな余裕があるのも凄いですが、ムードメーカーですね〜!!
(いただいた普段のお写真からも小倉さんのお人柄が想像できて、なんだかイメージが湧きますっ…!!)

なんだかいいなぁ。
しかも、日本の代表として、宣伝もバッチリですね!

性格ですかね〜!笑
順位がどうこうっていうポジションじゃなかったですからね。

競技者は同士、ゴールしたらみんな勝者

ロードバイクやマウンテンバイクの場合、順位が全てで、1位が一番リスペクト、優先されるのですが、トライアスロンの方の場合、他の競技者への敬意の払い方が違う気がしています。

それは、確かにあるかもしれません。
なにしろ、時間も長いですし、ただただ…本当に辛いだけですからね。

あ、辛いんですね!(ちょっと意外というか、人間味があって…なんか安心!!)

レースによっては早い人で9時間、最後の方だと15時間…というのもありますから。
私も、レース中はいつもちゃっちゃと終わらせたいと思っています!

そんなレースなもんですから、順位よりも、ゴールしたら全員勝者、みたいなところがあると思います。
最後の方が、長い時間戦っているわけですから、辛いんですよ。
だから、最後にゴールした選手にも大歓声が贈られるんです。

なるほど…辛さを一番味わっている…って聞くと確かに、納得です。
凄いな〜…。
紳士的というか、ものすごく平和な競技ですね。

これまで気にしたことが無かったですが、言われてみれば、確かに…。
10kmとかのマラソンではやらないんですが、トライアスロンでは、ランで、足を攣っている方を抜く時は自然に「ファイト!」とか、声かけるんです。

それはやはり辛さが解るから…というのが大きいです。なので、競技者は全員、共にゴールを目指すための戦友、同志みたいなイメージなんです。

自転車に限らず他の競技と圧倒的に違うところで、僕はご縁がない世界なのでとてもいいなあって思うところです。

来年の目標

今年初参戦でしたが、来年もやはり出場を狙っていく感じでしょうか?

そうですね〜。
来年も行きたい気持ちはありますが、それ以上に来年60歳になるので、エイジ枠が変わるため(今年のエイジ枠:55〜59歳)、60歳〜の「エイジ枠」の年間ランキング5位以内を狙いたいと思っています。

なるほど!枠の中では一番若いので、狙い目の年ですね!!

そうなんです。
来年はポイントを意識したレース参戦を考えています。
5位以内に入れば結果的に、世界大会にも繋がりますし!

目標があってこそ、メリハリができて楽しみも増えますよね。
吉報楽しみにしています!

「ライフスタイル」の中にトライアスロンがある小倉さん。
キクちゃんは”レース中は辛いだけだし、ちゃっちゃと終わらせたい”という言葉が聞けたことが、個人的にはとっても嬉しかったというか、安堵しました。

ただ”鉄人・超人のスポーツ”のイメージがありますが、実はとっても人間味があるスポーツなんだなと改めて再確認できました…!!(よ、ね?)

次回、菓子職人・小倉さん”グルメ編”。乞うご期待!!


【取材協力】小倉久弥さん

三重県伊勢市の創業100年を迎えた老舗菓子屋「和洋菓子おぐら」の代表。
お店では饅頭、最中、赤飯、祝餅など日本の風習に沿った和菓子、ケーキ、シュークリーム等の洋菓子どちらも取り揃えており、地域の暮らしに寄り添ってきた。
職人技を駆使してお客様のイメージを形にする菓子職人であり、サーファーでトライアスリート。

仕事も遊びも120%!!
常に刺激を求めてエネルギッシュに人生を謳歌する、4人の孫を持つ59歳!!


和洋菓子おぐら
〒516-0041 三重県伊勢市常磐1丁目5-13
TEL.0596-28-5610 営業時間:9:30~19:30
定休日:毎週火曜日
https://ogura.shop-pro.jp/ Facebook

座右の銘が「休みの日には体を休めるな。動きまくって心を休めろ」です!

カテゴリー:サイクルステーションの情報, ローカルさんに聞いてみた!!

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